声
通勤手段が公共機関になったのと、待ち時間などの寒さを少し
でも紛らわすために、文庫本を持ち歩いて読むことにしています。
恋愛モノや人生モノは今はちときついので、もっぱらサスペンス
とかミステリーとかそういった類のものに・・・。
困ったことに、待ち時間とか乗ってる時間が短いので、エッセイ
ならまだしも、展開が勝負の内容のサスペンスものはさっぱり
進まないまま到着点に着きます。
そんでもって翌日は前の日の展開を忘れてたりして・・・。(笑)
やっぱエッセイにすべきなのかも。
そういえば、昔読んだ本の登場人物のセリフが、頭の中に声と
なって良く聞こえてきます。
江國香織さんの最初の頃の小説『ホリーガーデン』の中で
芹沢さんだったかが発した一言だったと思います。
「やるべきことをやらないというのはよくないよ」
登場人物としては薄い方だったのに、なんでかいつもここぞと
いう時にこの言葉が聞こえてきます。
なんか自分の考えがぐちゃぐちゃしてる時とか、人のやってる
事がすごく素晴らしく見えて自分がちっぽけに思えてる時とか、
まぁいろいろ・・・。とにかく前向きでないとき。
この声が聞こえると、すっごく考えがシンプルになります。
そう、今は子育てと仕事だよね・・・って。
不思議だけど、この声の現象はかれこれもう20年近く続いてるかも。
本や映画やドラマには素敵なセリフがたくさん出てくるけど、私の中の
一番はきっとこの言葉なんだろうな・・・と。
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